大切な人が亡くなったとき、身内で落ち着いて見送りたい。そのような想いから、今、家族葬を選ぶ方が増えています。一方で、どのような準備が必要なのか、何をしたら良いのかわからないと、不安に感じられる方も少なくありません。
このように感じていませんか?
- 事前準備から当日の流れまで、必要なことを一度で確認したい
- 参列範囲や香典の扱い、費用相場の目安を知りたい
- 受付や持ち物、役割分担を整理して穏やかに当日を迎えたい
本記事では、家族葬の準備を時系列で解説。必要な連絡・手配がひと目で分かるリストに加え、費用やマナーのポイントもまとめてご紹介します。迷いやすい場面の文例やチェックリストも用意しているので、急な時でも落ち着いて対応できます。
家族葬の準備と流れ
家族葬に必要な準備や流れを事前に把握しておくと、もしもの時に落ち着いて、対応することができます。


事前にやっておくと安心な準備と相談
事前の準備が、もしもの時の安心につながります。「誰を呼ぶか」「香典は受けるか」「いつ行うか」を家族で共有しておくと、判断の負担を軽減することができます。
家族で希望を確認するポイント
- 宗教・宗派、菩提寺の有無
- 会場(自宅・会館・寺院)と通夜・式の有無
- 参列者の範囲(親族中心か、親しい友人まで含むか)
- 香典・供花・弔電の可否と辞退の表現
- 喪主・挨拶・受付・司会などの役割
- 予算の目安と上限
これらを事前に決めておくことで、落ち着いて故人とのお別れの時間を過ごすことができます。
葬儀社の無料相談を活用する
葬儀社の事前相談は無料であることが一般的です。事前相談では、会場を下見したり
、家族葬のプラン内容、人数ごとの相場や見積を具体的に確認することができます。事前相談では、搬送時間、安置施設の有無も確認しておきましょう。
「もしも」のときに決めておくべきこと
もしもの時に、最初に誰へ電話するか(葬儀社か菩提寺か)を決めておくと、安心です。
- 葬儀社へ電話(搬送・安置の手配、喪主の仮決定)
- 宗教者(菩提寺・神社・教会)へ連絡(読経や式の可否・時間確認)
- 近親者への第一報(詳細は追って連絡する旨を伝える)
病院で死亡診断書を受け取り、死亡届の提出方法(葬儀社の代行可否)も確認しておきます。
訃報の第一報で伝える内容
訃報の第一報では以下の内容を伝えます。
- 故人の氏名、享年、逝去日時
- 家族葬で行う旨、参列範囲や香典の意向
- 日程は決まり次第あらためて連絡すること
家族葬の会場や日取りの決め方
会場と日程は、宗教者の都合、火葬場の空き、参列者の移動、ご家族の体調を加味して決めます。地域によっては火葬場が混み、お葬式が数日先になることもあります。
家族葬の会場の選択肢
家族葬は、主に、ご自宅、葬儀会館、寺院で行われます。
- 自宅:費用を抑えやすいが、スペースや近隣への配慮が必要
- 葬儀会館:安置・式・控室など必要な設備が揃っている場合が多く負担を抑えて、ゆっくりと故人とお別れをすることができる。規模に応じたプランが豊富
- 寺院:日程は寺院の都合に左右されやすい
小規模の家族葬は、会館の小ホールや家族葬専用式場がおすすめです。

家族葬の日取りの決め方
お葬式の日取りは下記のことを加味して決められる場合が多いです。
- 菩提寺の予定と火葬炉の空き状況を確認
- 高齢の親族に配慮し、通夜は夕方〜夜が一般的
- 遠方の親族がいるなら、告別式は翌日午後にするなど柔軟に
会場と日程が決まったら、葬儀社で式の内容と費用を決めます。
葬儀社との打ち合わせで確認しておきたいポイント
葬儀社との打ち合わせでは、内容と費用を確認し、納得した上で契約するようにしましょう。
葬儀費用の主な項目
葬儀にかかる費用は主に、以下の内容で構成されます。
- 基本プラン(祭壇、棺、骨壺、遺影、枕飾り、受付用品、式進行)
- 会場使用料、安置料、霊柩車、マイクロバスの有無
- 料理・返礼品の数と単価
- 供花・供物、会葬礼状、司会・音響
- 宗教者への御布施やお車代(地域・宗派で異なる)
どの項目が基本料金に含まれているのか、追加必要が発生するのかという点は、葬儀社やプランによって異なりますので、よく確認しておくと安心です。
20名程度の家族葬の総額は、20万〜が一つの目安です。内訳と、人数が変わった時のどのような項目が費用に影響するのかを確認しておくと安心です。(参考:株式会社裕心 )
事前の打ち合わせで確認しておくと安心な項目
- 参列者名簿の様式、香典の扱い、受付の配置
- 開式・焼香・閉式の時間配分、弔辞の要否
- 供花の順番、写真や思い出コーナーの扱い
- 進行役は葬儀社か親族か
訃報連絡の方法と参列者の決め方
連絡範囲と伝え方を明確にすることで、誤解やモヤモヤを防ぐことができます。「親族のみ」なのか「親しい友人まで」なのか、香典を受けるか辞退するかをはっきり書くようにしましょう。
訃報の例文
親族・親しい関係者向けにメール/LINEをする場合
「◯◯(故人名)が◯月◯日◯時に永眠いたしました。家族葬にて通夜・葬儀を執り行います。参列は親族と生前親しくしていただいた方に限らせていただきます。誠に勝手ながら香典・供花は辞退申し上げます。詳細は追ってご連絡いたします。」
一般関係者向けに知らせる場合
「このたび◯◯が永眠いたしました。葬儀は近親者のみの家族葬にて執り行いました。生前のご厚情に深く感謝申し上げます。誠に勝手ながらご香典・ご供花・ご弔電のご厚意は固くご辞退申し上げます。」
香典を受ける場合は「お志はありがたくお受けいたします」と明記し、受付方法も添えましょう。
家族葬当日の流れ
家族葬でも進行の基本は一般葬と大きくは変わりません。時間の目安を押さえておくと、落ち着いて進められます。
通夜(60〜90分)
- 参列者受付、焼香、読経、喪主挨拶
- 通夜振る舞いは簡略化や省略も可
- 終了後に翌日の集合時間や出棺の段取りを確認
告別式〜出棺(90〜120分)
- 開式、読経、弔辞・弔電拝読(省略可)
- お別れ花、喪主挨拶、出棺の挨拶
- 霊柩車で火葬場へ移動
火葬〜収骨(60〜90分)
- 火葬(地域や施設によって所要が異なる)
- 収骨の後、会食や精進落としへ
- 解散時の挨拶、返礼品の手渡し
式後に行う手続きと法要の準備
式後もやることは続きます。期限のある手続きから順に進めましょう。
行政・保険の手続き
行政や保険に関する手続きは期限が設けられているものもあるため、早めの着手を心がけましょう。
- 生命保険の請求(保険証券と死亡診断書のコピー)
- 年金・健康保険・介護保険の資格喪失
- 銀行口座や公共料金の名義変更
- 遺族年金・高額療養費の申請
香典返しと挨拶
即日返しなら当日で完結 します。 後返しの場合は四十九日後に品物と挨拶状を郵送 しましょう。
家族葬に参列できなかった方へは、後日お知らせを送付しましょう。

法要の日程と内容
初七日・四十九日・一周忌の予定を家族で確認しておきましょう。 また、菩提寺に相談し、会場と会食を手配し、 参列者数と返礼品の準備を進めましょう。
よくある失敗と注意点
家族葬は自由度が高い分、後から悩みが出やすいです。起こりやすい失敗と対策を先に押さえておきましょう。
参列の範囲が曖昧で、後日トラブルに
「家族葬」とだけ伝えると参列者側もづらい場合があります。訃報で「親族のみ」「親しい友人まで」など具体的に示し、香典や供花の可否も明記しましょう。辞退は理由を添えて丁寧にお伝えしましょう。後日の弔問を受ける時間帯も決めておくと安心です。
人数の読みが外れて、料理や返礼品が不足
料理は当日午前までに最終数を調整できるか確認しておくと安心です。返礼品は予備を10〜20%確保し、残りの返品可否と手数料も見積時に確認しておきましょう。
オプション追加で費用が膨らむ
祭壇グレード、供花、会食単価、写真映像は金額に直結します。必須/あれば良い/見送るに仕分け、見積の増減条件を事前に確認しておくと思わぬ追加費用を防ぐことができます。
記録や連絡が口頭中心で後から確認できない
打ち合わせメモや数量・単価は家族のグループLINEや共有ドキュメントで更新履歴を残すと、行き違いを防げます。
家族葬の費用相場と負担を抑える方法
費用は会場・人数・内容で変わります。オプションの選び方次第でも費用が変わります。
費用を最適化するポイント
- 料理は単価より「適正数量」で注文
- 返礼品は定番品でロスを抑え、予備は20%確保
- 会場はアクセスと控室数のバランスで選ぶ
- 見積は3社まで内訳比較。値引きよりオプション見直しが有効
費用の考え方を家族で共有しておくと、当日の判断がぶれません。

まとめ
お葬式の事前相談とご家族での話し合いが、大切な故人との穏やかなお別れを実現します。。参列範囲や香典の扱い、会場と日程、式内容を早めに決め、葬儀社と見積を見ながら必要な品とサービスを整理しましょう。
ご逝去直後は葬儀社と宗教者への連絡を優先し、訃報では範囲と辞退事項を明確に伝えます。持ち物や受付の段取りはチェックリストで最終確認することが重要です。
式後の香典返しや行政手続き、法要の準備までが一連の流れです。全体の流れを時系列で把握し、決定事項を共有しておけば、急な場面でも落ち着いて対応できます。


